午前中にする訳
お墓参りは午前中にするのが好ましいとされています。これには色々な理由があるのですが、お参りをついでに行くというのは「ついで参り」と言って、良くないことなのです。
何かのついでにいくのではなく、その日はお参りに行く日なのですから、まずはお墓参りを済ませてから、他の用をするべしという事になりますので、必然的にお墓参りは午前中となるわけです。
午後がいけない訳
一部地域によっては午後は霊が寄り付くなどと言われている場合もありますが、それは午前中にお参りに行かなかったことを諫めるためのものであって実際そのようなことはありません。
そして午後遅い時間ですと、冬などは夕方暗くなってしまい、掃除や雑草取りなどきちんとできなくなるおそれもありますし、霊園の閉門時間になってしまう場合もあります。
現代ではお墓と言えばきちんと整備された所が多いですが、昔のお墓は山の上だったり整備されていない急坂を昇っていく所もありましたので、午後暗くなってからだと足元が暗くつまづいたり転んだりする恐れがありました。
そのようなことにならぬようお墓参りは後回しの午後にするのではなく先の午前中にすることは先人達の忠告だったのではないでしょうか。