墓石の香炉デザインと種類はどのようなものがある?
線香立て
関東地方ではこのような形の線香立てが過去主流でした。
しかしこの線香立ては
濡れると消えてしまう
灰が飛び散りお墓が汚れる
線香を立てにくく、火傷した
などの難点がありました。
そこで線香を立てるのではなく、線香を寝かせる香炉が現在の主流となります。
角櫛香炉
横置き香炉の中でもシンプルな形の角櫛香炉。
線香立てと違って、お参り中雨が降っても線香が消えることもありません。
和形・洋型どちらにも合うことから一番スタンダードな形といえます。
経机香炉
経机(きょうつくえ)とは、読経の際に経典をのせる机。寺院本堂及び、仏壇の前に置かれる仏具の一種。黒または朱塗りの漆塗りのものと、唐木のものがある。
引用元:wikipedia
仏壇の前に置かれている机を経机と言い、筆が転がり落ちないように両端が独特の形で出っ張っていると思います。
この形を筆返しと言います。
経机香炉もこの筆返しを付け、経机のようなデザインをしていることから経机香炉と呼ばれています。
関東・関西問わず全国的にもこの経机香炉は多少のデザインの違いはありますが多く使われ続けています。
仏壇の前の経机は経典を置く役目ですが、お墓の場合ほとんどはお供物を置く台代わりの役目がほとんどのようです。
宮型香炉
香炉の屋根部分が宮型になっています。
宮型は神社仏閣の屋根の形を模したものになります。
神社仏閣だけでなく霊柩車の屋根もこのような宮型が一般的でした。
しかし宮型霊柩車は維持管理が大変な事と、需要が減っていることから年々見る機会が減っています。
霊柩車=あのお宅で誰かが亡くなったと、即連想されることから、亡くなった事を知られたくないなどの事情がある施主は普通の乗用車タイプを選ぶ人が現代ではほとんどのようです。
お墓でも宮型香炉は少数派です。
経机香炉と違ってお供物を置くことが出来ないのも理由の一つのようです。
香炉に線香を手向ける意味
仏教には「香食」という考え方があります。
亡くなった方は良い香を食べると考えられていますので、高くても良い香りの線香を手向けるべきです。
線香を手向ける意味を知らない人は、安い線香でも大量につければ良いと思っているようですが、それは間違いです。
少量でもいいので香の良い線香を手向けましょう。
線香を亡くなった方に手向ける行為は仏教に由来するものになりますので、仏教以外の神道やキリスト教の場合は線香を手向ける必要はありません。
したがって神道墓には香炉は無く代わりに八足が使用されます。
香炉ステンレスの網(香皿)役目は?
横置き香炉には通常ステンレスの皿(香皿)を置く必要があります。
ステンレス製の皿の上に同じくステンレスの網が組み込まれています。
線香に火をつけ網の上に横置きする事で線香は燃え進みます。
これが網ではなく皿に直置きしてしまうと途中で消える場合もあります。
線香が燃え進むと灰が落ち、皿に溜まります。
灰が溜まるとそのままゴミ箱へ灰をまとめて捨てることが出来ます。
線香立てと違い灰は皿に溜まるので周りを汚すこともなく、お墓を清潔に使うことができるので、近年のお墓はほとんどが香皿を使っています。
墓石の香炉を処分する場合はどうする?
新しく香炉を変えたりした場合は今まで使っていた香炉を処分する必要があります。
処分する場合は石材店などに引き取ってもらうのが一般的ですが、通常は有料で引き取ってもらうことになります。
処分費用は出入りの石屋さんにご相談ください。
一般的な香炉は白御影石で約40㎏程ありますので女性や高齢者の方は取り扱いに十分注意してください。
間違って足などに落としてしまったら大変なことになります。
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