墓石に彫られる彫刻の書体には色々な書体があります。
これでなくてはダメです。というものではありませんので、基本的にはご自分の好きな書体を選ぶことになります。
楷書、行書、隷書、草書、ゴシック、明朝体、そしてご自分で書いた文字を彫るなどがありますので墓石建立の際はよく考えて決める必要があります。
楷書
我々が幼い時から学んできた基本的で整然とした文字のことで、墓石文字としては一番わかりやすい文字になります。
一画一画が直線的になりますので、少々堅苦しく感じる場合もあります。
行書
楷書と違い、書きやすさと筆使いを重視した書体で曲線的になりますので、柔らかい印象を与えます。
一画一画が直線で構成されている田中さんや山田さんなどの場合行書の方がやさしいさを感じます。
隷書
篆書を省略して簡便にしたものであり楷書の元になった文字で、右払いに見られる独特の払いから右へ重みのかかったバランスが特長的です。
草書
草書は早く書くことを目的の字体になり、字画が大きく省略されるのが特徴となります。
そして草書は書家によって字体が変わるので注意が必要です。