墓石加工には色々な加工方法があります。
しかし石材店専門の用語は一般の方からするとなじみ無く、聞いたこともないような言葉が多いものです。
そこで
墓石建立の際石材店から加工方法の名前を言われたが、どのような加工方法なのか良くわからない
加工するメリットは?
わかりやすい図で説明してほしい
このような疑問をお持ちの方のために石塔加工の竿部について解説いたしますので是非参考にしてみてください。
石塔角加工
糸面取り加工
大根の煮物をする時には面取りをすると思いますが、これは煮崩れ防止と味をしみやすくする効果があります。
墓石の面取りをする主な意味は欠け防止です。
墓石は思っている以上に欠けやすいものです。
糸面取りをしていないと、固いものがちょっと当たっただけでも石は簡単に欠けてしまいます。
そこで角が欠けないよう墓石加工時は必ず糸面取りを行っています。
一見何も加工していないように見えますが、2㎜位角の面を取っています。
丸面取り
糸面取りが直線的に面取りするのに対し、丸面取りは曲線で面取りします。
丸面取りすると糸面取り以上に欠けに対して強くなります。
糸面取りでは角が立っているように見える方もいますので、全体を柔らかいイメージにしたい場合などに丸面取りはお勧めです。
又、墓石掃除の際にぶつけやすい花立などは丸面取り加工が効果的です。
銀杏面加工
銀南面加工は面取り加工のなかでは最も凝った加工法です。
それ故加工の中では最も加工費がかかります。
それぞれの面を額出加工のように浮き出させ、その間に丸面取りをしています。
わかりにくいので真上から見てみましょう。
直角と丸面を合わせた形状で 非常に凝った加工となります。
銀杏面加工は墓石だけでなく、木材加工の角処理でも行います。
この銀杏面加工は石材によって映える石とそうでもない石とに分かれ、黒御影石系は非常に高級感が出ます。
白御影石では銀杏面加工を施しても遠目だとよくわかりませんが、黒御影石に銀杏面加工を施すと高級感が増し非常に映えます。
新規墓石建立で黒御影石発注の場合銀杏面加工をお考えになってみてはいかがでしょうか。
石塔頭加工
香箱加工
竿石の頭頂部に段を付けた形が香箱に似ていることから香箱加工と呼ばれています。
香箱(こうばこ、英: Kōbako)は、香木、薫香料を収納する蓋付きの箱。茶道具や香道の道具であるほか、宗教儀式において香を用いるために宗教用具としても用いられる(香合も参照)。また、香箱は裕福な家の娘の嫁入り道具の1つでもあった
引用元:wikipedia
トキン加工
トキン加工は竿石の頭頂部を四角錐にする神道独特の頭部加工です。
神道の三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉・そして天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)別名草薙剣ですがトキン(兜巾)は天叢雲剣の剣先を表していると言われています。
神社に行くと大抵〇〇神社と石柱がありその頭部はトキン加工されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
霊園などでトキン加工している墓石は一目で神道とわかります。